近所の足に電動バス 桐生の自治会導入へ

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近所の足に電動バス 桐生の自治会導入へ

高齢者支えて免許返納促す。

桐生市堤町の自治会が、買い物弱者向けに低速電動バス導入の準備を進めている。行政の助成を受けず、自治会主体で公共交通を新設する珍しい取り組みだ。

高齢者が運転する車の事故が全国的な社会問題となる中、免許返納を進め、皆が住みよい安全な町をつくれるだろうか。

「高齢者が運転する車が店に突っ込む事故をニュースで見た。自分も加害者になるかもしれない」。堤町に住む柏井芳子さん(75)は運転が心配になり、昨年11月に免許を返納した。買い物は週に1回、1キロ余り離れた大型店まで子どもに車で送ってもらっている。町内を歩く機会も増えた。

 堤町は桐生市の中心市街地に近いなだらかな丘陵地。住宅が立ち並ぶが商店は少ない。車があれば5分程度で市街地のさまざまな店に行けるが、バス路線はなく、徒歩だと行動範囲が限られてしまう。

 同所の池本惇子さん(75)の夫(80)も昨年1月に免許を返納した。「車の周囲をこすり、ようやく決断してくれた。良かった」と池本さんは安堵(あんど)する。ただ大型店まで片道1時間近くかけて歩くようになり、「夏や冬は大変。数年後には買い物をできなくなるかも」と、新たな不安を抱えている。

 こうした買い物弱者を救おうと、自治会は群馬大と地元メーカーが開発した低速電動バスを公共交通として導入しようと考えている。市内では「MAYU」の愛称で親しまれ、最高時速19キロでのんびり走るのが特徴。2月中に2回行った試乗会では計約40人が乗車した。向かい合いの座席で、初対面の住民同士でも会話が弾んだ。堤町の三井田幸子さん(80)は「会話が楽しくて、認知症予防になる。週に2回くらい運行してくれれば、免許を返納してもいい」とMAYU導入を期待する。

 集会所で開かれた意見交換会でも賛成意見が多く、堤2丁目自治会長の臼井清さん(78)は「路線や運賃をどうするか、誰が運転するかなど、課題を一つ一つクリアしていきたい」と意気込む。

 会には有識者も出席。群馬大の天谷賢児教授は「補助金に頼らず、住民の力で継続できる体制をつくることが大事」と助言。週2回の運行でも年間100万円程度かかると見込まれ、公共交通に詳しい同市相生町の佐羽宏之さんは「若い人も含め、幅広い住民が支える形をつくるべきだ」と呼び掛けた。

 自治会主導で持続可能な公共交通を開設できれば、免許返納、買い物弱者支援の両面で地方都市のモデルケースになりそうだ。

資料提供:Yahooニュース!

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