JIMAの理念

代表理事 村島 政彦

  代表理事 村島 政彦

業界の活性化とは何か・・・という事を考えた時に、先ず必要なのは何でしょう?

80年代、空前のブームと呼ばれたモーターサイクル業界は21世紀に入り、成熟期を迎えました。
大型免許の教習開始、高速道路の二人乗り解禁、ETCの普及など嬉しい要素も続々と出ました。
その一方で排ガス・騒音などの環境基準は年を追う毎に厳しくなり、また駐車違反取締りの強化など、私たちにとってはあまり有難くないものもあります。
しかし、厳しい規制に真正面から向き合いモーターサイクルに乗らない人達の生活を守っていく事も、広く世間に対しオートバイの正当性や利便性、交通手段やホビーとしてのモータースポーツの素晴らしさをアピールする為の“絶好のチャンス”ではないでしょうか?
あまりにも少なすぎる駐車場問題だけでなく、モーターサイクルの“健全な定着”を実現するためには、関係諸団体や国、そして自治体とも太い連携のパイプを維持して、モーターサイクルのインフラ整備と平行した地域活性化のお手伝いにも深く貢献して行かなくてはなりません。

また、私たちはユーザーの“安心・安全・良質・便利”を高次元で“楽しさ”と共に確保して行く一方で、健全なモーターサイクルユーザーの育成や啓蒙活動にも寄与して行く事も、軽視できない事業のひとつです。

素晴らしくも厳しい四季があり、狭い国土ではありながら、沿岸部や山間・丘陵地といった大自然の隅々まで発展した道路網を持つ日本は、オートバイに対し様々な性能を要求します。
また、生真面目で平均的に見識の高い国民性を持つ日本人モーターサイクルユーザーから得られる様々なインプレッションは、それを製作するメーカーにとって、大変貴重で有意義な開発ヒントが得られると思います。 つまり、海外のメーカーにとって、日本人ライダーが日本国内でモーターサイクルを利用するという事は、相当な価値があるという事でしょう。

そして私たちは、Country Quality Brand Qualityを踏まえながら、海外の文化をモーターサイクルという媒体を介して(日本の厳しい環境基準やルールを満たしながら)正しく日本に伝える為にも、私たちは持てる知識と結束力で、貢献していかなければなりません。

JIMAは、上記のような様々な案件に関して、小型二輪・軽二輪・原付一種二種、といったサイズ、オンロード・オフロードといったカテゴリー、化石燃料・電動、という技術的要素、また、メーカー・インポーター・販売会社・ユーザー、という様々な立場から、コンプライアンス・インフラ整備、などの事業展開をしながら、輸入モーターサイクル業界の健全なる発展と、社会への定着を目指して活動を続けて行く所存です。

一般社団法人 JIMA 代表理事 村島政彦

JIMA EV部会 会長よりご挨拶

JIMA「電動部会」は、「EV部会」として、新スタートを切りました。

JIMA EV部会は、我々が互いに共栄共存ができる意義のある方向にしていかなければなりません。会の存続、会員のステータスを両立させるために理想論だけでは進みません。
ここに残っているメンバーは、実経験が5年近いメンバーのみ。電動バイクブームで沸いた自称メーカー(商社)は、すべて撤退をしました。
そろそろ本気で、お互いに利益と業界の発展のために行動に移したく思います。

JIMA認定、認証の位置づけ

電動バイクのいい加減な中国製品との差別化のために考案した物ですが、実際には運用されていませんでした。今後も直ぐには運用には至らないかと思いますが折角なので、定義付けを、「人間が乗る電気で動く乗り物」と「ガソリンに変わる電気で動く機械」に分け「認定」「認証」と分けたいと思います。

  • 電気で動く乗り物。
    電動バイク、小型EV、シニアカー、ゴルフカート、セグウエイ、コンバートEVなど、公道を走る免許が必要な乗り物から、そうでないものまでも含でも良いかと思います。
  • 電気で動く機械
    電動除雪機、電動ねこ、電動トイレ補助装置(肢体不自由用)、道路工事用機械補助装置、電動氷粉砕器など、まだ、世界には無い新商品も含まれます。

新規会員の確保

現在、開発中の商品には大手メーカーの部品も採用をする予定です。
この部品調達には、他のEVメーカーと数量をまとめて共同購入という形を取っています。

実際に物が出来て、商品が使用されることで会員確保がしやすくなります。
その為には、単に電動バイクの枠から大きく広げる必要を感じております。
他に、電動バイク、小型ミニカーなどには個人でのオーナーズクラブやコミュニティが有り、いわゆる「マニア」が多々存在をします。この方達も情報を共有する上で同士と位置づけ、「一般会員」という枠で取り込む、オープンスタンスな団体姿勢を推し進めたいと思っております。

EVミニカーの普及

国土交通省の超小型モビリティでは、机上の空論が多く実現にはほど遠い。
まだまだグレーゾーンが多いミニカー枠の状況ではありますが、環境意識とニーズの需要と供給のバランスさえ整えば普及の糸口が見えて来るでしょう。

現在、ミニカー登録により小型の4輪車(セブンイレブンにあるコムスみたいな)車輌は、存在するが一人にしか乗ることが出来ない。
しかし、3輪(小型二輪の側車付き)登録をすれば3人(4人)での公道を走行可能であるが、まだまだエンドユーザーは未解の領域であることから、相互理解の必要性があります。

ミニカーは、用途によっては社会性があります。
実用例)狭地の移動用・デイケアセンター、病院などの送迎用

もちろん、最低限必要な保安部品や安全装置、アフターフォロー、メンテナンスなどをおこなうことが大前提です。
机上の空論より、実際に社会で使用されて利便性が実証されてから免許区分、解釈の違いが、社会問題になって法整備に持っていければ良いかと思います。

共有部品の情報共有

例えば、当社と取引がある企業さまのDC-DCコンバータを、会員企業さまと共同購入することでロットが稼げ、低コストで高品質な部品が手に入れることができるのは、メーカースタンスにとって、大きいメリットかと思います。

また、販売店・保守店さま向けにも、会員メーカーさまと情報交換をすることでユーザーフィードバックからの品質改善や在庫整理時のセール品なども入手可能なメリットがあることでしょう。

この辺を実際に実行に持っていくための協議が会合の折に出来れば良いかと思います。

JIMA EV部会長